
耳の汚れやにおいだけで、耳垢、細菌、マラセチア(酵母様真菌)、寄生虫、アレルギー、異物のどれが原因かは判断できません。痛みがある耳へ自己流の洗浄液や綿棒を使うと悪化させる可能性があるため、迎える前後に動物病院で耳道と鼓膜を確認してもらいます。
この記事は診断や点耳薬選択の代わりではありません。
この記事の要点
- 耳の色や汚れだけで原因や薬を決めません。
- 頭を振る、耳を掻く、におい、痛み、分泌物の時期を記録します。
- 家にある点耳薬や人用薬、酢等の自己流ケアを使いません。
- ふらつき、頭の傾き、眼の異常な動き、強い痛みは早急な受診が必要です。
外耳炎は原因の確認が必要
MSD Veterinary Manualの外耳炎解説は、頭振り、かゆみ、痛み、におい、赤み、分泌物等が見られ、診断には病歴、耳鏡検査、細胞診が用いられるとしています。再発を防ぐには、感染だけでなく背景原因の評価も必要です。
譲渡前に確認する記録
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | 左右、開始日、掻く・振る頻度、痛み |
| 診察 | 耳鏡、細胞診、培養等の実施日と結果 |
| 治療 | 薬名、投与法、開始・終了、再診予定 |
| 再発 | 過去の回数、季節性、皮膚症状との関係 |
| 家庭ケア | 洗浄剤、頻度、嫌がり方、やめる基準 |
家庭でしてよいのは指示された範囲だけ
耳介の外側を見て、におい、分泌、腫れ、掻き傷を確認します。耳道へ綿棒を入れたり、汚れを奥へ押し込んだりしません。処方された洗浄・点耳が難しい場合は、押さえつけて続けず、病院へ方法や代替を相談します。
以前の犬の薬、残薬、期限の切れた薬を流用しないでください。鼓膜や原因によって使える製品が異なります。
受診の緊急度
| 状態 | 行動 |
|---|---|
| ふらつく、立てない、頭が傾く、眼が揺れる、意識異常 | 直ちに動物病院へ連絡 |
| 強い痛み、急な腫れ、出血、繰り返す嘔吐、耳を触れない | 当日中に相談 |
| におい、汚れ、頭振り、掻く、軽い赤み | 早めに通常診療 |
| 症状がなく再発予防を知りたい | 健診時に洗浄の要否を相談 |
観察表
| 日付 | 左右 | 頭振り・掻く | におい・分泌 | 薬・洗浄 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
まとめ
耳の汚れは、色だけで原因を決めず、耳鏡と必要な検査で確認します。家庭ケアは獣医師が指示した製品と方法に限定し、痛みや神経症状があれば洗浄を中止して受診してください。
最初の行動 耳を洗う前に、過去の点耳薬と検査記録を持って動物病院を受診し、鼓膜と原因を確認してもらいましょう。
関連ページ
- 皮膚病・脱毛・かゆみがある犬を迎える前に
- アレルギー・療法食が必要な犬との生活
- 保護犬の健康診断|検査項目と結果の見方
記事内容の誤りや更新が必要な情報にお気づきの場合は、サイトのお問い合わせ窓口からお知らせください。
