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停留精巣がある犬の診療と手術相談

停留精巣がある犬について、片側・両側、精巣の位置、検査、去勢手術の相談事項と、痛みや腫れがあるときの受診目安を解説します。

停留精巣がある犬の診療と手術相談
停留精巣がある犬の診療と手術相談
診断から手術相談までの確認項目を示す説明用イメージです(AI生成)。実際の解剖や手術所見ではありません。

停留精巣は、片方または両方の精巣が陰嚢内へ下降していない状態です。腹腔内やそけい部など位置によって手術方法が変わるため、迎える前に左右、確認された位置、検査、手術予定を確認します。繁殖させず、去勢手術の必要性と時期を獣医師へ相談してください。

この記事は触診だけで精巣の位置を特定したり、手術時期を一律に決めたりするものではありません。

この記事の要点

  • 片側か両側か、精巣がどこまで確認されているかを記録で把握します。
  • 片側だけの停留精巣でも繁殖能力が残る可能性があり、繁殖には用いません。
  • 停留した精巣は腫瘍の危険が高まるため、去勢手術を獣医師に相談します。
  • 腹部やそけい部の急な痛み・腫れ、嘔吐、元気消失は早急な受診が必要です。

停留精巣とは

MSD Veterinary Manualの解説では、停留精巣を一方または両方の精巣が陰嚢へ下降しない状態と説明しています。両側の場合は不妊でも男性ホルモンは作られ、片側の場合は繁殖能力が残ることがあります。また遺伝性があり、停留した精巣では精巣腫瘍の危険が高まるため、繁殖に用いず去勢が推奨されています。

外から触れない精巣が「存在しない」とは限りません。過去の手術記録、診察、必要な画像検査を基に確認します。

迎える前に確認する記録

項目 確認する内容
左右 片側・両側、陰嚢内に確認できる精巣
位置 そけい部、腹腔内、未特定など
検査 触診、超音波等の実施日と結果
既往 過去の去勢・腹部手術、傷痕、病理検査
計画 手術時期、術式、麻酔前検査、入院
術後 投薬、傷の管理、運動制限、病理検査、再診

手術済みとされていても、左右の精巣を摘出した記録と、必要に応じて病理結果を確認します。

手術相談で聞くこと

  • 精巣の位置は確定しているか
  • 通常の去勢手術との違いと切開部位
  • 同時に確認・処置する病気があるか
  • 麻酔前検査と当日の絶食・投薬の指示
  • 摘出組織の病理検査を行うか
  • 術後のエリザベスカラー、運動制限、抜糸・再診日

体格や年齢だけで時期を決めず、全身状態、既往歴、検査結果を含めて担当獣医師と計画します。

術後の記録

日付 食欲・元気 傷の腫れ・出血 排尿・排便 薬 病院への連絡

傷をなめる、処方薬を吐いた、指示より早く激しく動いたなどの出来事も、そのまま記録して相談してください。

受診の緊急度

手術前後を問わず、腹部・そけい部・陰嚢の急な強い痛みや腫れ、繰り返す嘔吐、ぐったりする、歯肉が白い、傷から出血が続く場合は、直ちに動物病院へ連絡します。家庭で患部を押したり、人用の鎮痛薬を与えたりしないでください。

まとめ

停留精巣がある犬では、片側・両側と精巣の位置を確認し、繁殖を避けたうえで去勢手術を相談します。手術方法や時期は個体ごとに異なるため、検査記録と術後管理まで一つの計画として引き継ぐことが大切です。

迎える前の行動 左右・位置・検査結果を受け取り、手術方法、麻酔前検査、病理検査、術後の再診日を担当獣医師へ確認しましょう。

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